リレー小説
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2012/01/26 (Thu) 13:32:58
楽しい、嬉しい。何だ、それは。
悲しい、恋しい。何だ、それは。
自分のなかにあるものは憎みと怒りの感情だけ――。
とある一国の隅の隅。村とも何とも言えないような集落がそこにあった。荒れに荒れた無法地帯。喧嘩に殺しまで何でもありだ。ここに来るのは国の外れ者ばかり。
そのなかに1体の人形がいた。人と見紛う姿で、人の手によって作られたからだろうか、その顔も体も整っており、きれいな容姿をしている。人形は不思議なことに感情を持ち合わせていた。
ただ1つ残念なことに、それにあるのは憎しみと怒り、この2つだけである。周りの人間の感情を受け、記憶するつくり。明るく静かな森の中で目覚めたが、動物の感情を受けることはできない人形がすぐ近くの、その無法地帯に足を踏み入れてしまった結果がこれだった。
日が昇るのと共に無法地帯へ行き、人に混じって喧嘩をする。そして、日が沈むのと共に森へ帰っていく。
そんな生活を何年と繰り返していた人形の前に現れたのは――
Re: 無題 - シルフィ
2012/01/31 (Tue) 02:17:40
『無骨』
まさにそう形容するに相応しい、そんな男だった。
ここには荒くれ者が多い。だが、その中でもさらに荒く粗い人間。
そんなことはここではどうでもいいこと。
会い頭にまず殴りかかる。この地には挨拶などという概念はない。戦い、闘い、それが会話となるような場所だ。
相手を倒す。勝つ。理由はない。
だが、当たらない。
その大きな体は予想もしない軽さでこちらのコブシを躱していく。それなのに相手は反撃する素振りすら見せない。
一旦距離をとってじっくりと相手を見る。
こちらの息が上がってるのに対し、向こうは息ひとつ乱していない。
「オマエ、」
男がこちらを指さして言った。
「オマエ人間じゃないな。ドールか。しかもかなりの最上品。何の因果でこんなところにいるんだか。」
そういうと男は元来た方向へと振り返り去っていく。
「まっ、待て!!」
「腹が減った。だから戦(いくさ)はしたくねぇ。またやりたいならまた明日同じ時間にここに来い。」
そして男は暗がりへと消えていった。
次の日ーーー